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「ノルウェイの森」

2010.12.15 16:49|映画
今日、「ノルウェイの森」を観てきました。

私は原作も読んでいますが、それよりも監督のファンなので、
どのように映像化されているのか、とても楽しみでした。

以下、長文&ネタばれありますので、鑑賞予定の方はお控えください~。
辛口ですが、大好きな監督さんゆえでございます・・あくまでも一個人の感想です。



鑑賞後すぐの感想は、綺麗だけれど重い・・・という複雑な気持ちでした。
昔、「エンドレスワルツ」を観たときや、漫画「同棲時代」を読んだ読後感に近いような。
自殺&心の病が出てくるので、明るい映画にはなり得ないので仕方がないのですけれど・・・
小説では死に対して具体的な状況を想像するもしないも自由なのですが、
映像になると目を避けられない分リアルで悲しく、重いです。

キャスティングは賛否両論あるようですが、
松ケンのワタナベ君はほぼイメージどおりでした。
緑は、奔放でありながら、古風で繊細な部分もあるという感じで読んでいたので、
もうちょっと遊び慣れているようなキャラが良かったかな~と思いました。
水原さんは奔放というより清楚な感じがして、直子と対照的とまでは言えないように思いました。
そして、直子はやっぱりイメージが違い過ぎました。
どうみてもカツラと分かるロングが気になって気になって・・^^;
菊池さんの演技は真に迫っていましたが、「東京日和」のときの中山美穂さんのような、
浮世離れした透明感みたいなものが欲しかったです。
でも、29歳の菊池さんですが、ニット帽をかぶってワタナベ君を見ているバストショットなどは、
とても幼く、かよわい女の子に見え、直子とかぶりました。

出版当時から話題だった性描写のほうは、
映画では、言葉で卑猥なことを言うシーンは幾つかありましたが、
淡々とした感じでいやらしい感じはしませんでした。
でもベッドシーンの多用は見ていて綺麗なものではなく・・・
「青いパパイヤの香り」のように、一部は具体的な行為ではなく、
連想させる描写のみにしても良かったんじゃないかな~と思いました。

残念だったのは、好きなエピソードがほとんど入っていなかったことです。
緑の家に行って、家事をしなさそうな緑がてきぱきと料理するところを見て感心するところや、
その料理が純和風なところなど・・・
原作では献立も細かく書いているし、トラン監督の今までの作品のイメージから、
料理シーンは丁寧に撮るのではと思っていましたが、ほとんどありませんでした。

でたらめの歌や火事見物でのくだりや、緑のお父さんとのきゅうりのエピソード、
直子の古井戸の話、レイコさんの過去、夜中の全裸の美しさ、音楽葬など、ほとんどなし・・・
なので、登場人物たちがどのように心を通じあわせていったのかが分かりにくかったのが残念です。
私自身は、ノルウェイの森はメインエピソード以上に、
さりげない会話の内容や仕草にノルウェイの森らしさがあると思っていたので、
それらのユーモアがないと、ちょっと物足りない感じがしました。

それと、直子が自殺する前に、緑も好きだという結論を出してレイコさんに手紙を送ったエピソードは外しちゃいけなかったように思います。
あれがないと、直子が死んじゃったから緑に行ったように見えます。
また、直子の「わたしのなかに、もう誰も入ってきて欲しくないの」という、
結局どんな努力をしてもワタナベ君にも直子自身にも解決する方法がないのだということがわかる言葉がないうえに、
直子がワタナベ君に「あなたのせいなのよ(うろ覚え)!」と原作に無いセリフを言ったので、
自殺がどうしようもなかったものではなく、ワタナベ君が原因みたいな捉えかたになっていたのが気になりました。

良かった点は、60~70年代のインテリアと幻想的な大自然。
緑の家のベランダや、寮から見える木々もとても良かったです。
風や雨なども多用されていますが、風はものすごい突風で、
演技大変そう・・・などと余計なことを考えてしまいました。
でも、原作の雰囲気はかなり再現されていると思います。
女の子たちのファッションはどれも可愛いです♪
カメラワークは独特でおしゃれですが、酔う人もいるかも知れません。
映画館では後方で観ることをお勧めします。



ほとんど辛口な感想ばかりになってしまいましたが、
今回ノルウェイの森を観て気づいたのは、
私は原作のノルウェイの森に、特に思い入れは無いつもりだったのに、
ああしてほしかった、こうしてほしかったという感想ばかり出てくるということは、
実はかなり好きなんじゃないかという事です・笑

映画を観てから原作を読んだら、また感じるところが変わって行くかもしれないので、
今夜はゆっくり読み返したいと思います。
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コメント

自分の場合、
どうしてもファーストインプレッションが勝ってしまう^^;
本なら、著者の意図はさておき、自分なりのイメージや展開が読み終わりには凝り固まってしまって、後に映像化され限られた上映時間に圧縮されると、「なんか違う…」ってw本当はどのイメージが著者の思い描く正解に近いのかは分からないけれど、自分の中では何か違ってたり、物足らなかったり><
映画が先で、そのあとに活字の順でも同様に感じるのは、いかにファーストインプレッション偏重かってこと?

なぜか漫画の映像化はあまり違和感ないかもw

極寒夜さんへ。

はじめまして。コメントありがとうございます♪

ファーストインプレッションにはかなり影響されますよね。
とくに好きな作品であればあるほど、
キャラのルックスや声、雰囲気など、全部想像でできあがっているので・・・

今回のノルウェイの森では、
それほどキャラに鮮明なイメージを持ってはいなかったのですが、
心に残ったエピソードが丸々抜けていたのが、残念に思った一番の原因のように思います。
キャラの作り方、見せ方などは、原作らしさがあったと思います^^
トラン監督ファンにはたまらない、監督らしい描写もたくさんありました。
それだけに、もっとたくさん何気ない場面を入れてほしかったなぁ~と思っちゃいました。

漫画はもともと絵があるので、アニメ化や映画化されてもあまり違和感はないですよね。
実写版になると違和感ありすぎますが・・・苦笑
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